(1)お世話になった先生紹介

ホセ・ルイス先生宅にて


 ホセ・ルイス先生はセゴビアのスタイルをもっとも理想的な形で継承したマエストロです。決して大きくない右手から紡ぎだされる音色はこの上なく美しく、ギター的でした。先生の演奏スタイルはスペイン語で言うなら「majoマホ:粋でかっこいいの意」で、特にスペイン物の演奏は繊細かつダイナミックで、まさに天衣無縫といった感じでした。

 私がスペイン語を話せることも手伝って、とてもよく指導していただきました。私も先生から「Ya esta's en el camino. Tienes que seguir!:第一歩は踏み出したな。この道を行きなさい!」と言われたからこの業界に入ったようなものです。先生から受けたご恩を生徒さん達にも還元していきたいと思います。


グラナダにて

 世界的に有名なペペ・ロメロ先生に習えたことは、とても貴重な経験となりました。先生は私と同じく、父親であるセレドニオ・ロメロからギターを継承しました。ギター・ファミリーならではのエピソードや、音楽に取り組む姿勢など、プロとしてギターを弾く心構えを教えていただきました。
 また先生はクラシックだけでなくフラメンコも非常に愛され、レッスンはとても包括的で合理的。わかりやすく、まさに父セレドニオのように魔法的に伝授してくださいました。
コルドバにて

 エンリケ先生は伝統的なフラメンコ・ギターの継承者です。フラメンコは楽譜の無い音楽ですから、レッスンは先生の弾いたものをその場で覚えるという口伝に近いスタイルになります。先生は何度か模範演奏をするとバルでビール飲んでます!(笑) ですから適当なところで切り上げて先生と一緒にビール片手に業界話に盛り上がるわけです。ただこういうレッスンですと、どうしても初心者が不利になるわけですが、先生は「生徒に大声を上げていては、良い演奏ができなくなる。」と言って、怒り出すこともなくやさしい言葉を生徒一人一人にかけていました。また、先生の人柄で集まるベテラン生徒が進みの悪い生徒の面倒をみていました。これは他の先生のレッスンではなかなか見られない光景です。
 私のマッサージが気に入っていただけたようで、東京(新宿エル・フラメンコ)でのエピソードなどをコッソリ教えてくださいました。

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