平成15年4月25日(金)
宮内庁式部職楽部
以前の職場でごひいきにしていただいたお客様から、皇居内で行われる雅楽の演奏会に招待を頂きました。
生まれて初めて生で体験する雅楽の素晴らしさにひたすら打ちのめされました!
なかなかお目にかかれないお堀の中の演奏会をバーチャルに体験してください。
| 地下鉄大手町を下車、大手門をくぐるとそこはお堀の内側です。 あとはこの看板に沿って10分程歩きます。そうすると… |
旧江戸城大奥跡の正面にこちら宮内庁楽部があります。 |
曲目
−管絃(かんげん)−
○壱越調音取(いちこつちょうのねとり)
○春鶯囀入破(しゅんのうでんじゅは)
○朗詠 花上苑(はなじょうえん)
休憩
−舞楽−
○打球楽(だきゅうらく)
○還城楽(げんじょうらく)
| 建物の中に入るとすぐに舞台が現れます。この舞台を囲むように玉砂利がひいてありまして、そこに観客用の木製折りたたみ椅子が用意されていました。座るとずぶっと椅子が砂利に沈みます。 | こちらは舞台奥の雅楽式オーケストラ・ピット。舞台で舞があるときはこちらで楽器の演奏をします。ちなみに演奏が始まる直前に、ローディーというか若い楽生さん達が楽器の配置や準備を行っていました。 |
演奏中は撮影が禁止されているため、演奏の前後に撮影を行いました。
この日は美智子様と紀子様も観覧されていました。
私が見た回は招待客が中心との事ですが、一般の方も応募すれば見られるようです。
三日間に渡り、同一プログラムで午前と午後の演奏会があったようです。
宮内庁サイト→http://www.kunaicho.go.jp/
| 太鼓_この太鼓は見た目よりもかなり低音がでます。とても綺麗な装飾がしてあり、両脇にばちが掛けられています。雅楽はこういった打楽器類がダイナミックレンジを広げています。演奏がとてもHi-Fiに感じるのはこれが原因です。 | 琵琶_こちらは楽部2階の展示コーナーで撮影をしました。琵琶の裏側に浮き彫りで文字が書いてあるのですが、毛筆を真似たその彫刻の技術には息をのみます。毛筆の一本一本のかすれ具合まで、彫刻で再現しています。 | 大太鼓(だだいこ)_舞台奥に竜と鳳凰の彫刻をした2台の太鼓があります。舞の時に使われていました。この太鼓の音は例えるなら雷の音!その音量に私の母は飛び上がって驚いていました。(本当です。)奏者はこの裏側から叩きます。 | 衣装_当日の舞はオレンジ色の鮮やかな衣装に、打球棒(←勝手に命名。バットのような小道具)が印象的でした。ゆっくりとしたテンポで殿方が舞を披露するというのは日本男児の美学でしょうか。(展示コーナーより |
| 篳篥(ひちりき)_雅楽のメロディーは主にこの楽器が担当します。最近東儀さんがメディアでこの楽器を広めましたが、独特のポルタメントを多用した官能的な音色にすっかりノックアウトです。ダブル・リードの楽器だそうで、さしずめ和製サックスといったところでしょうか。 | 琴_リズムを意識しながら要所でアルペジオを入れて、楽曲の方向性を示しているようです。他の邦楽で聴く琴の印象とは全然違いました。雅楽では、琵琶をはじめこれら弦楽器は拍子をとるリズム楽器としてとらえられているようです。バロックの通奏低音に例えられるでしょうか。 |
生の雅楽の迫力は本当にすさまじかったです! |
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まず_太鼓の音が雷のように「ズドーン!」と脳天を直撃し、 笙(しょう)の浮游感に満ちた和音が重力を無効にします。 そして篳篥(ひちりき)が官能的にメロディーを歌い上げ、 それに龍笛(りゅうてき)がからみ、複雑なハーモニーが生まれます。 琴や琵琶は要所で拍子と和声を引き締め曲に秩序をもたらします。 なんか輪廻というか先祖返りというか、1000年の旅に出て帰ってきた感覚というか… 魂の奥底にある記憶を蘇らせる音楽でした。 聴いていて涙が止まらないんですよ。(周りを見ると…泣いているのは私だけ?) |
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楽師の方々の演奏は国の重要無形文化財とのこで、その名に恥じない素晴らしいものだと思いました。特に呼吸や絶妙な間の取り方などに和を感じました。また、西洋音楽では切り捨ててしまった微妙な音程を駆使した歌いまわしは、あたかも最先端の音楽に触れるかのような感動がありました。_実は千年以上も昔の音楽なんですけどね。 |
こちらにかなり詳しい雅楽の説明ページがありました。→ http://www.d2.dion.ne.jp/~kaz/gagaku/index.htm