ギター工房見学

私が2年間ギターの製作を勉強した目白の「フェルナンデス・ギター・エンジニア・スクール」を見学に行きました。
生徒はエレキ・ギターから、アコースティック、クラシック・ギターまで、あらゆる側面から楽器のことを勉強しています。


山本先生(左)

業界の有名人。たくさんの業界人を育成しています。在学中からお世話になっている恩師です。文字通りあらゆるジャンルに対応できるギター・エンジニアを育成するために、様々な音楽、楽器に精通しています。また私のような海外修行組みも含め、巣立った生徒が様々な方面で活躍し、先生を慕っているので業界におけるコネと情報量は計り知れないです。

先生、これからもよろしくお願いします。(笑)
  
木材加工(1)
私がお邪魔したときには「アコースティック科」の生徒さんが木工作業をしていました。

これはフォークギターの表面板の裏側の加工をしているところです。フォークギターのボディ裏はこのようにX(エックス)ブレイシングと呼ばれる力木がバツ字に配置されています。

ここでは細心の注意を払いながらヤスリや鉋(かんな)をかけていきます。削っては叩いての繰り返しで、響きを探りながら作業を行います。見えないところにこそこだわるのが職人魂です。
木材加工(2)
これはネック裏のシェイプ加工をしているところ。南京鉋(なんきんがんな)と呼ばれる両手持ちの鉋でカーブを作っていきます。最初は設計図どおりのサイズに仕上げるのに苦労するんです。

ネックを見ただけで製作家のミュージシャン的素養やミュージシャンとのコラボレーション経験が分かるくらい、ネックまわりは製作家の器量が試される個所です。演奏性と強度を兼ね備えた形状に仕上げていくのには多くのノウハウが存在します。

写真手前には指板を貼り付け接着中のギターが見えます。
  


塗装ブース


木工の終わったギターに塗装を施します。塗装はギターを保護し、音響的にも大きな影響を与えるプロセスです。また、楽器屋さんでのアピールはほとんど塗装の良し悪しで決まってしまいますから、とても神経を使います。在学中に様々な形状、塗料の性質に慣れ、美しい楽器に仕上がるように日々腕を磨くのです。



(上)塗装は下地から表面仕上げのトップコートまで何層にも塗料を塗り重ねていきます。気温や湿度を考慮した上でインターバルという乾燥時間をとります。そのインターバルの時間はこうしてホコリの無いブースで保管します。私がいたころはもっと奇抜なデザインの楽器がぶら下がっていたものですが、最近の生徒さんはオリジナルのデザインよりも、既存のスタンダードな楽器のレプリカ製作を好まれるようです。



(下)エアーガンで塗装中の生徒さん。蛍光灯の灯りにかざしながらムラなく塗装を施すのには熟練が必要です。何度も何度も繰り返し作業を行うことで一人前の塗装が出来るようになっていきます。ちょうど生徒さんの向いている方向の壁の奥にプロペラが仕込んであり、塗料を強制的に排気するようになっています。



今では楽器屋さんで手軽に買うことができるギターもこれだけの手間と、作り手側の熱意が込められているのです。

弾く側でも作る側でも、楽器を音楽を人を理解し愛する心に触れることができる_それがギターの素晴らしさです。

先生方をはじめスクールの皆様、取材を快く受けていただき有難うございました。
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当教室では、ギター演奏と製作理論に明るい講師が専任で指導を行います。
ソフトとハードの面から最も理想的な形でギターを勉強することができます。

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